水族館劇場について
COGEE
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水族館劇場の公演(Ninfa嘆きの天使)を見て、まず最初に思い浮かべたのは とても音楽的だということ

神社の境内に組まれたセットはレイヴパーティのデコレーションそのものだし、公演期間中にどんどん脚本を書き換えるのはフリージャズのインプロビゼーション(即興演奏)に近いアプローチだ

取り扱うテーマは、世間が目を逸らしたくなるようなテーマで、例えば戦争写真をジャケットにして物事の本質をわかりやすい形でアウトプットするパンクバンドのアティテュードに近いと思う

大掛かりな舞台装置と演出を交えた劇は実験音楽/現代音楽に見られる実験精神に溢れたものであるが、現代音楽にありがちな難解さではなく、わかりやすさを意識して構成されているように感じられて、公演を見終わったあとには 「パンク」で「DIY」で「アナーキー」で「ラジカル」で「フリーダム」で「ポップ」な劇団と自分の中では位置づけられた

公演を見た後に「あれはいったいなんだったのだろうか?」という自分の中で一度消化するプロセスが自然と産まれるのがいい

少年犯罪の歴史、裁判制度、不条理な社会、罪と罰、虐待、貧困、生活環境、死刑制度そして愛など、様々なトピックスについて改めて考えさせられるきっかけになった

永山則夫という少年を死刑囚にしてしまった原因はなにか?

もちろん答えなど無いし、求めること自体がナンセンスだ
しかし、自分なりの答えを求めて思考すること自体に意味があり、
それこそが水族館劇場からのメッセージなのではないかと考える

全ては
イメージ
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宇宙